Hobson, J. A (1858.7.6-1940.4.1)
 イギリスのダービーに生れ,オックスフォード大学に学ぶ。同大学の講師となったが,マンマリ (A. F. Mummury)と共著の形をとったPhysiology of Industry, 1889(『産業の生理学』)の出版によって,大学当局は講師辞令を撤回した。Manchester Guardian紙の通信員として南アメリカへ旅行し,南ア戦争に対する反対運動を行い,Imperialism, A Study, 1902(矢内原訳『帝国主義論』,岩波文庫)を著わす。大学を去ってのちはもっぱら著述業として活躍したが,経済学上その過少消費の学説は有名。大小50以上の著書がある。Economics of Unemployment, London, 1922(『失業の経済学』)において,景気変動理論の上で「過少消費説」と呼ばれている主張が以下のように展開されている。消費財の供給に比して,その需要が過少であることに景気崩壊の原因がある。景気の拡張期には投資が盛んであるが,投資財の生産過程(いわゆる懐妊期間)が終わるとともに,社会の生産能力がたかまる。しかし消費支出はそれに追いつくことができない。貯蓄が過度に大きいからであるが,それは所得の不平等に基づくものである。したがって,消費が過大で貯蓄が少なくなるから資本不足となり,そのため拡大する投資需要に追いつけず,景気がくずれるという「過剰投資説」は誤りである,と主張した。その他の著作として,The Evolution of Modern Capitalism, 1894: 1926; Science of Wealth, 1911等。


Imperialism (fordham.edu) London: Allen and Unwin, 1948; pp.3-5, 71-72,77-78, 80-81, 92-93.
Work and Wealth: A Human Valuation (socsci.mcmaster.ca)
Work and Wealth: A Human Valuation (ecn.bris.ac.uk)
Work and Wealth: A Human Valuation (unimelb.edu.au)


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