Malynes, G. de (fl. 1586-1641)
 イギリスの貿易商人,造幣試験官。父がアントワープ在住中にその地で生まれたので,フランドルの名を持つ。為替・貿易対策委員会の一員として活躍。当時屈指の論述家。A Treatise of the Canker of Englands Common Wealth ..., London, 1601では,当時のイギリスの貿易不振と貨幣不足との問題を取り上げ,その減少を明確に把握し,その原因を突き止め,その対策を立てようとした。結局すべての根元は為替にあり,為替レートが低いと訴え,それを平価にくぎづけしようとした。価格革命におけるイギリスの遅れに基づく交易条件の不利を克服し,大陸の富豪商人=金融業者の圧迫からイギリスの商人を解放しようとしたのである。現金貿易取引のための地金の役割をも重視している。Consuetudeo, vel, lex mercatoria, or the Ancient Law-merchant, London, 1622は当時にしては珍しい大冊。商業に関する全知識の百科辞典的一集成ともいうべきであるが,その主張の根幹は,前著を越えるところがほとんどない。The Maintenance of Free Trade, London, 1622; The Center of the Circle of Commerce, London, 1623はマンの著作を機に,ミッセルデンとおこなった論争の産物。マリーンズが為替レートを(平価まで)上げてなお輸出の増大を期したのは,イギリス毛織物を往時同様に,特産的=独占的商品として念頭に置いたからであり,その認識はマンに劣る。(学)


The Maintenance of Free Trade (1622) (socsci.mcmaster.ca)
The Maintenance of Free Trade (1622) (ecn.bris.ac.uk)
The Maintenance of Free Trade (1622) (unimelb.edu.au)


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