Photo by McMaster University, Canada
Wicksteed, P. H (1844-1927)

 イギリスの人。ロンドンのユニヴァーシティ・カレッジおよびマンチェスター・カレッジで古典と神学とを修めた。ユニテリアン派の牧師としてその父に従い,またトインビー (Arnold Toynbee, 1852-83)と親交を結ぶが,一方ラスキンの影響を受け,しだいに社会主義に関心を持ち,経済学にむかった。1882年ごろ,ジェヴォンズの『経済学の理論』を知り,2年後には,限界効用理論の立場からマルクス批判を行なった最初の経済学者の一人となる。フェビアン派社会主義の批判的同情者。1890年代のはじめ,J. B. クラークマーシャルエッジワースヴィクセルL. ワルラスらが,分配に関する限界生産力分析の体系的な定式化を計ったが,ウィックスティードもまたそれに貢献した一人である。『分配法則の同時化に関する論文』An essay on the co-ordination of the laws of distribution, 1894は,限界生産力分析に関する重要な文献とされている。なお,ダンテやイプセンについての研究もある。『経済学の常識』The common sense of political economy, 2 vols., London, 1910は,随所に「人生についての説教」が示される。限界分析のすぐれた教科書的説明にその特徴が見いだされる。それは,限界分析はあらゆる種類の資源配分に適用されるものであり,家計および企業をはじめとしてすべての資源配分問題に対する唯一の鍵を提供する,という主張に貫かれている。[主著]前記のほか:The alpahbet of economic science, 1888.(学)


The Scope and Method of Political Economy (socsci.mcmaster.ca) Economic Journal, vol. 24, 1914
The Scope and Method of Political Economy (ecn.bris.ac.uk) Economic Journal, vol. 24, 1914
The Scope and Method of Political Economy (unimelb.edu.au) Economic Journal, vol. 24, 1914


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