和田ゼミナールの理念




1】ゼミナール運営にあたって

 2年半も共に受講するゼミを楽しくするために
・大学生活の目的がない人、つまらない人は、ゼミナールだけは楽しくやる。
・大学生活の目的がある人、楽しい人は、ゼミナールを位置づけし直し、楽しくやる。
・楽しくやるためには、自分のやりたいことをテーマやイベントにする。
・積極的に提案し取り組んだ場合、成功すれば楽しいし、失敗しても元が取れる。

 ゼミナールの目的
 ゼミナールには、機能的性格(研究促進)、共同体的性格(仲間づくり)、自己実現的性格(自己変革を含む)があります。「学術・ヒューマニズム・成長」といったところでしょうか。重要なことはこれらに対して前向きな姿勢であることです。ここでいう前向きとは、「やる気がある」「元気がある」「勉強が好き」だけに限らず、「これから変化・発展したい」「そういう意志を持ちたい」という内容も含んでいます。決してできあがった学生を目指しているのではありません。
 ゼミナールには、体格・性格・人格、特技・能力・資格、性差・年齢差など、様々な特徴を持った学生が所属します。その学生同士で、協力し合いながら、共通の目標にむけて作業を行い、その過程で人間と社会について学び、マネジメントを修得していきます。

● 和田先生の学生観について
 確かに平均的な学生は、元気がない、目標を持っていない、勉強をしないという側面があるかもしれません。ゼミナールを活発にするには、活発な学生を採用することが早道です。しかし、そもそも学生を苦しめたのは、親や社会、学校教育(残念ながら大学教育も)の歪みです。
 他方で、学生はやりがいを持ちたい、成長したい、知識を身につけたい、意見が言えるようになりたい、といった欲求を持っています。実際、インゼミ大会のような舞台に向けて通常以上に勉強・討論しようとする学生も存在しています。ゼミナールの数では5つ、人数ではおよそ30人です。問題は封印された学生のエネルギーが発揮できるように条件を整え、励ますことだと考えています。

 以上の理念や考えに基づきゼミの運営を行っています。実際は、各年度の学生のカラーによってその都度ゼミナールの運営方法も変わっていきます。


【2】研究テーマ

 
主なテーマは「日本経済の現状と企業経営」。ここではテーマをかなり大きく設定しています。このあと、3回生時に関心のあるテーマに絞り込み、4回生時に総括していきます。
 なお、実践抜きに大学の授業で経営学・管理学を教えることは困難であるとの考えに基づき、イベント(旅行やフィールドワーク、ゼミナール大会、ディベート大会など)の企画(plan)・実行(do)・点検(see)を行うことでマネジメントを学びます。
 
● 2〜4回生ゼミの具体的な研究について

[2回生ゼミ]
 2回生ゼミの目標は、各人が思いを語り(Presentaition)、おしゃべりし(Debate)、仲間を作る(Networking)ことです。とりあえずは身近な存在である新聞・雑誌の記事、TV番組などを検討材料とし、意見を交わすことから始めます。
  ・「知の技能」を学ぶ
 レジュメとディベートを中心に、愛大生が得意な情報の詰め込みよりも、情報の発信を可能にするノウハウを身につけます。レジュメとは自己の主張を他者にわかりやすく伝えるために作成する書類の形式です。これができればペーパーテストで20点多くとれます。ディべートとは問題に対する賛否を議論する方法です。「和田ゼミに来るべきか、来ないべきか」などを賛成、反対に分かれて討論します。
  ・「和の技法」を学ぶ
 これは仲間づくりとも関連しますが、組織・集団運営のノウハウのことです。主にチーム集団の作り方です。ゴレンジャー(セーラームーン)をモデルとして、ゼミナール運営委員(ゼミ長・秘書係・食料係・パーティー係・旅行係・会計係など)を設定し、組織・集団の中での役割を見極め行動する能力を身につけます。

[3回生ゼミ]
 2回生での目標達成を前提に、研究力量を向上させることが目標です。具体的には、大学教育以前までの情報の「受信者」から「発信者」への脱皮をめざします。インターゼミナール論文の発表・討論を年間目標とし、その条件となる学術研究・論文執筆も行います。
これらを通じて、対人関係のコミュニケーションや就職活動に必要な知識、ノウハウを修得します。

[4回生ゼミ]
 4回生ゼミの目標は、前期は2,3回生での目標達成を前提に進路を検討し決定します。具体的には、自己分析、人生目標の設定を行ったうえで、就職情勢と条件を検討し、ゼミ独自の就職訓練及び活動を行います。後期は卒業論文の執筆と発表を最終目標として研究活動に取り組みます。4回生は2,3回生を含めた2年半のゼミナールの総括です。これまでに確立された研究能力および人生観を通じて、卒業後の人生において必要となる実践的能力を養い、その後の長い人生にとって重要な瞬間となる学年を目指します。